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-ツマアカスズメバチ- 生態と特徴

外来種のスズメバチ「ツマアカスズメバチ」が、2012年頃より日本の対馬で確認されました。

現在このツマアカスズメバチによる被害が、世界規模で増大しています。

○スズメバチ シルエット

「スズメバチ」と言えば凶暴で攻撃性が高く、多くの刺傷被害をもたらし、毎年多くの命が犠牲となっている危険な蜂ですが、日本のスズメバチは「スズメバチ属7種」「クロスズメバチ属5種」「ホオナガスズメバチ属4種」の合計3属16種に、このツマアカスズメバチが追加されて、合計3属17種の生息が確認されています。

日本のスズメバチ17種
スズメバチ属 オオスズメバチ キイロスズメバチ
コガタスズメバチ モンスズメバチ
ヒメスズメバチ チャイロスズメバチ
ツマグロスズメバチ ツマアカスズメバチ
クロスズメバチ属 クロスズメバチ ツヤクロスズメバチ
シダクロスズメバチ キオビクロスズメバチ
ヤドリスズメバチ
ホオナガスズメバチ属 シロオビホオナガスズメバチ キオビホオナガスズメバチ
ニッポンホオナガスズメバチ ヤドリホオナガスズメバチ

このスズメバチ属に属する「ツマアカスズメバチ」は、もともと1836年にインドネシア、ジャワ島で確認された種で、2005年頃ヨーロッパではフランス南西部のごく一部で確認される程度でしたが、5年程経った2010年には、フランス南部・西部全域にまで生息範囲の拡大が確認され、さらにスペイン北部にまで生息が確認されています。

さらには、陸続きのヨーロッパでは、2012年にポルトガル、ベルギー、ドイツでも確認されるようになり、生息範囲の拡大が問題視されています。

アジアでも、2003年韓国・釜山(プサン)で確認されて以降は、韓国でも被害が拡大し、在来種のスズメバチを上回る数が生息し、生態系が崩れてしまった地域も存在しているようです。

ツマアカスズメバチ 対馬の昆虫館出典:対馬の昆虫館

ツマアカスズメバチの生態、特徴

ツマアカスズメバチは、全体的に黒色っぽく、お腹の先端が赤味を帯びたオレンジ色っぽい色をしています。

ツマアカスズメバチ

性格は非常に攻撃性が高いと言われており、攻撃対象となると執拗に追い回し攻撃すると言われているようですが、海外での調査によると、攻撃性が非常に高く、ヒトに対して集団で攻撃してくる地域と、比較的大人しい地域とがあるようで、日本の対馬に入ってきたものは、後者で、比較的大人しいようです。

だたし、これは「スズメバチの中でも大人しい」と言うだけですので、不用意に近付いたりすることは絶対にやめましょう。

また食性は、他のスズメバチとほとんど同じで、成虫は花の蜜や樹液を好み、花や木に寄ってきますが、これは、幼虫のエサとなる昆虫(ミツバチやハエ、アブ、バッタ、トンボ等)を捕獲する目的でもあります。

身体の大きさはキイロスズメバチと同じくらいで、働き蜂が20mm前後、女王蜂で30mm前後となっている比較的小型のスズメバチです。

生活サイクルも他のスズメバチと同様、春に越冬から目覚めた女王蜂が1匹で巣づくりを開始し、夏から秋にかけて活動期を迎え、冬が近付き、働き蜂と雄蜂の役目が終わると、翌年の新女王となる蜂は越冬します。

巣には、日本に生息する在来種にはない大きな特徴があり、大きさは最大で高さ2m、幅80cmのものが確認されており、非常に巨大な巣が、数m以上の樹木の高い枝先に営巣します。

ツマアカスズメバチの巣

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