いったい何故!?ネズミ被害が増加している理由
家に侵入してくる「クマネズミ」「ドブネズミ」「ハツカネズミ」は、総称して“イエネズミ”と呼ばれています。
イエネズミは人家やその周辺に巣をつくり棲みつくネズミで、日本全国に分布します。また日本に生息する3種のイエネズミはほぼ世界中にも分布しています。
ドブネズミ | クマネズミ | ハツカネズミ |
近年では、多くのネズミ被害が発生し、専門の業者に駆除の依頼が増えています。
イエネズミ被害が増加する理由
これまでの日本の住宅では、低くて湿気の多い場所を好むドブネズミが下水道や台所などに、比較的乾燥している高い場所を好むクマネズミが天井裏に棲みつくなど、それぞれ生活の場を分けて住宅に棲みついていました。
特に自然の多い田舎のほうに行けば、古くからの木造一戸建てが多く、隙間が多い昔ながらの住宅はネズミが侵入する隙間が多いことなどから、ネズミにとって非常に侵入しやすく(とは言えネズミは1センチ程の隙間があれば簡単に侵入してきます)ネズミが棲みついている住宅はあまり珍しいことでもありません。
しかし都市化が進んできた戦後は、下水道や地下街などの発展により、低くて湿気の多い場所を好むドブネズミが非常に勢力を伸ばしました。
その後高層ビルなどの建築が盛んになり、運動能力に優れ高い場所を好むクマネズミが目立ち始めました。
現在の日本のネズミ被害の約90%が「クマネズミ」によるものですが、湿気が多く低い場所を好み地下街などで生活していたドブネズミがどんどん住処を奪われる形となってきており、どんどん繁華街へと進出し、頻繁にみられるようにもなってきています。
また、警戒心が強く、駆除を行う際もなかなか毒エサを食べてくれないクマネズミは、毒エサを食べても効果がない「スーパーラット」へと進化してきています。ただでさえ毒エサを食べてくれないのに、食べても効果がないとなると非常に厄介ですが、駆除業者も時間をかけて地道に駆除作業を行ったり、新しい毒エサが開発されたりと、人間も負けてはいられません。
被害が多いドブネズミやクマネズミは平均して年に5~6回繁殖するといわれていますが、 都市化や利便性の発展がすすむ中で、住宅や高層ビルなどの室内温度が一定に保たれていることも多いため、一般的にネズミが苦手とする寒い冬でも盛んに繁殖することが確認されており、都市部や1年中暖かく過ごせる比較的新しい住宅でも被害が多くなってきています。
ネズミはなぜ「害獣」に分類されるのか?
ネズミ1匹を眺めておく分には可愛らしいイメージもあるのではないでしょうか?
可愛らしいイメージといえば、世界中でもよく知られているキャラクター「ミッキーマウス」や、アニメでも有名な「トムとジェリー」など多くの作品にも用いられるなど愛らしい姿を想像させてくれます。
しかし実際に自分の家に棲みつくと考えると、一気に不衛生なイメージに変わり、食品が荒らされたらどうしよう…家自体や家具などがかじられないだろうか…などネズミ被害の想像がつきます。
そもそも「害獣」とは、人間の生活や活動などに対して害がある哺乳動物の総称で、住宅地や人口密度の多い場所では家畜やペット以外、ほとんどが害獣と認識されるのではないでしょうか。
ネズミは家に侵入すると、多くの被害をもたらします!
夜中の騒音や不快感、排泄物やネズミ自身の悪臭や病原菌の媒介、建物の破損やなんでも齧ってしまうことによる漏電からの火災なども引き起る場合があります。そのため「害獣」として駆除の対象となっています。
ネズミがいる、またはいるかもしれない場合は、出来るだけ早めの対処をすることが望ましいでしょう。学習能力が高く、警戒心の強いネズミの駆除は、専門の業者に依頼をすることが得策です。
ネズミ関連リンク
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